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貧血の原因、実は消化管の病気かもしれません🩸


こんにちは☀
立川立飛こばやし内科・消化器内視鏡クリニック ららぽーと立川立飛です🏥✨

その貧血、本当に「体質」でしょうか?🤔

健康診断や人間ドックで、
「貧血がありますね」「少し数値が低いですね」と言われた経験はありませんか?

貧血はとても身近な異常のひとつで、特に女性では「よくあること」と思われがちです。

そのため、
「昔からだから体質だと思っている」
「自覚症状がないから気にしていない」
「忙しくて、つい後回しにしてしまった」
「とりあえず鉄剤を飲んで様子を見ている」

このように、深く考えずに経過観察になっている方も多いのではないでしょうか💦
しかし、貧血は単なる体質や一時的な不調とは限りません。
体の中で何かが起きていることを知らせる「サイン」⚠️である可能性があります。

特に大人になってから指摘された貧血や、これまで問題なかったのに急に出てきた貧血は、原因をきちんと調べることがとても重要です。

中でも見逃してはいけないのが、消化管の病気による貧血です。胃や腸などの消化管では、痛みや自覚症状がほとんどないまま、少量の出血が長期間続くことがあります。このような出血は、自分では気づかないうちに進行し、「なんとなく疲れやすい」「最近だるい」といったはっきりしない不調だけが続くことも少なくありません😲

その結果、貧血という形で初めて異常が見つかり、検査をしてみると消化管の病気が見つかる、というケースも実際にあります。貧血は、体が発している大切なメッセージです🩸

「たかが貧血」「よくあること」と思って放置せず、一度立ち止まって原因を考えてみることが、健康を守る第一歩になります。ぜひ最後までお読みください😊🌿

■貧血とはどんな状態?🩺
「貧血」と聞くと、「血が足りない状態」「立ちくらみが起きるもの」といったイメージを持つ方が多いかもしれません。

しかし、医学的にいう貧血とは、血液中の赤血球やヘモグロビンが不足している状態を指します。特に重要なのが、ヘモグロビンという成分です。

ヘモグロビンは、肺で取り込んだ酸素を全身の臓器や筋肉、脳へ運ぶ役割を担っています。つまり、ヘモグロビンが少なくなると、体のすみずみに十分な酸素が届かなくなるのです。

そのため、貧血になると次のような症状が現れることがあります。
・立ちくらみ、めまい😵‍💫
・動悸、息切れ💓
・疲れやすい、だるい😮‍💨
・顔色が悪い、爪が割れやすい
・集中力の低下、頭がぼーっとする

ただし、ここで注意が必要なのは、貧血があっても、必ずしも症状が出るとは限らないという点です⚠️

特に、貧血がゆっくり進行した場合、体がその状態に慣れてしまい、「年齢のせいかな」「最近疲れているだけ」と思い込んでしまうことがあります。また、症状があっても日常生活に支障が出にくいため、貧血に気づかないまま長期間経過してしまうケースも少なくありません💦

健康診断や人間ドックでは、血液検査によって
☑︎ヘモグロビン値
☑︎赤血球数 などを測定し、貧血の有無を判断します。

数値が軽度に低いだけでも、体の中ではすでに異常が起きている可能性があります。

貧血は、それ自体が病気というよりも、「体のどこかに原因があることを示す結果」と考えることが大切です。特に、大人になってから初めて指摘された貧血や、以前は正常だった数値が徐々に低下している場合は、その背景にある原因をきちんと調べる必要があります。

次の章では、貧血の中でも最も多い鉄欠乏性貧血と、その原因について詳しくお話ししていきます🧬

■貧血の種類と原因🧬
ひとくちに「貧血」といっても、その原因はさまざまです。貧血を正しく理解するためには、どのタイプの貧血なのかを見極めることがとても重要になります。ここでは、代表的な貧血の種類とその原因について解説します。

① 鉄欠乏性貧血 🩸(最も多いタイプ)
鉄欠乏性貧血は、貧血の中で最も頻度が高いタイプです。血液中のヘモグロビンを作るために必要な「鉄」が不足することで起こります。

鉄が不足する原因には、次のようなものがあります。
・食事からの鉄分摂取不足
・月経による出血(特に若年女性)
・妊娠・出産による鉄需要の増加
・消化管からの慢性的な出血

特に注意が必要なのは、食事量が足りているのに鉄欠乏性貧血がある場合です。この場合、胃や腸などの消化管で、気づかないうちに出血が続いている可能性があります。大人の鉄欠乏性貧血では、「なぜ鉄が減っているのか」を調べることが非常に重要です⚠️

② 慢性疾患に伴う貧血 🩺
慢性の炎症や病気があると、体の中で鉄の利用がうまくいかなくなり、貧血が起こることがあります。

例えば、
・慢性炎症性疾患
・感染症
・腎臓の病気 などが背景にある場合です。
このタイプの貧血では、単純に鉄剤を飲むだけでは改善しにくいこともあります。

③ ビタミン欠乏による貧血 🍽️
ビタミンB12や葉酸が不足すると、赤血球がうまく作られず、貧血になることがあります。

原因としては、
・偏った食事
・高齢による吸収低下
・胃の病気や胃の手術後 などが挙げられます。

④ 出血による貧血 🩹
急な大量出血や、少量でも長期間続く出血によって起こる貧血です。

特に消化管からの出血は、
・痛みがない
・目に見えない
・本人が気づきにくい
という特徴があり、貧血が唯一の手がかりになることも少なくありません。

⑤ 血液の病気による貧血 🧪
頻度は高くありませんが、血液の病気が原因で貧血が起こることもあります。
・赤血球がうまく作られない
・赤血球が壊れやすい
といった異常が背景にあります。この場合は、専門的な検査が必要になります。

■貧血の原因となる主な消化管の病気🏥
鉄欠乏性貧血の大人の多くは、消化管からの慢性的な出血が背景にあることがあります。ここでは、貧血を引き起こす可能性のある代表的な消化管の病気を紹介します📝

<胃・十二指腸の病気>
◇胃潰瘍・十二指腸潰瘍
胃や十二指腸の粘膜に傷ができる病気です。出血が少量であれば自覚症状がほとんどなく、貧血の原因になることがあります。胃痛や胸やけがあっても軽度の場合は見過ごされやすいです。

◇胃がん
胃がんでも、初期はほとんど症状がありません。進行しても貧血が最初に出ることがあり、鉄剤を飲んでも改善しない場合の要注意サインです。

◇慢性胃炎・ピロリ菌感染
ピロリ菌感染は慢性的な胃炎を引き起こし、少量の出血や鉄の吸収障害を起こすことがあります。長期間続くと鉄欠乏性貧血の原因になり得ます。

<大腸の病気>
大腸ポリープ
良性のものが多いですが、ポリープ表面から少量出血することがあります。自覚症状がほとんどないまま貧血の原因になることがあります。

大腸がん
早期には自覚症状がないことが多く、貧血や健診の便潜血で発見されることがあります。特に40歳以上で新たに貧血になった場合は、要注意です。

◇大腸憩室・憩室出血
大腸の壁に袋状の膨らみ(憩室)ができ、そこから出血することがあります。少量の出血が慢性的に続くと、知らないうちに貧血が進行します。

<その他の消化管関連疾患>
痔核(いぼ痔)
肛門付近の血管が膨らむことで、便時に出血することがあります。多くの場合、自覚症状があるため原因に気づきやすいですが、慢性的に少量の出血が続くこともあります。

◇炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)
腸の炎症が長期間続くことで、血便や鉄欠乏性貧血を起こすことがあります。若年でも発症することがあり、慢性的な疲労や倦怠感の背景になることがあります。

■特に注意が必要な方🚨
貧血の原因の中でも、特に消化管の病気が隠れている可能性が高いケースがあります。こうした場合は、自己判断で様子を見ず、早めに精密検査を受けることが大切です。

以下に当てはまる方は、特に注意が必要です。
☑︎40歳以上で初めて貧血を指摘された方
若い頃から軽い貧血がある場合は、体質や月経による鉄欠乏が原因のこともあります。しかし、40歳以降に初めて貧血が見つかった場合は、消化管出血の可能性を考える必要があります。健診で「軽度の貧血」と言われても、自己判断せず精査することが重要です。

☑︎男性の貧血
女性は月経や妊娠などで鉄不足になりやすいですが、男性で鉄欠乏性貧血がある場合は、必ず何か原因があると考えます。胃や大腸の病気、出血を伴う消化管疾患などが背景にある可能性が高いため、早期の検査が推奨されます。

☑︎閉経後の女性の貧血
閉経後は月経による鉄欠乏がなくなるため、新たに貧血が出た場合は消化管の病気が原因である可能性が増えます。この年代での貧血は、軽くても無視せず、原因の特定を急ぐことが大切です。

☑︎鉄剤を飲んでも改善しない場合
鉄欠乏性貧血と診断されても、鉄剤を一定期間飲んでも改善しない場合は、鉄の吸収不良や慢性的な出血がある可能性があります。胃や腸の病気が隠れている場合があるため、自己判断で鉄剤を増やすより、医師による精密検査が必要です。

☑︎便の色や体調の変化に気づいた方
黒っぽい便や血が混じる便、慢性的な疲労感、食欲不振などの変化がある場合も注意が必要です。これらは自覚症状として軽い場合も多く、貧血以外の症状があまりないこともあります。

■どんな検査を行うの?🔍
貧血の原因を調べるために、以下の検査を行います。

☑︎血液検査🧪
☑︎便潜血検査
☑︎胃カメラ
☑︎大腸カメラ

「内視鏡検査が不安…」という方もいらっしゃいますが、当院ではできるだけ苦痛の少ない検査を心がけています😊

■早期発見のメリット
原因を早く見つけることで、
・病気の早期治療が可能
・内視鏡で治療できるケースもある
・将来の重症化を防げる  など、多くのメリットがあります。

■まとめ 貧血は体からの大切なサイン🌿
貧血は、単なる「数値の異常」ではありません。体が発している重要なメッセージです。「たかが貧血」と思わず、原因をきちんと調べることが健康を守る第一歩になります。当院では、貧血の原因精査から内視鏡検査まで対応しています。健診結果で気になることがある方、症状がなくても不安な方は、どうぞお気軽にご相談くださいませ😊